紫キャベツでpH指示薬を自作する方法
食品から作れる指示薬で、酸とアルカリの世界を色で見る

PH指示薬というと、理科室の引き出しに入っている赤いリトマス紙を思い浮かべる方が多いと思います。でも実は、スーパーで売っている紫キャベツからも、同じように機能する指示薬が作れます。色の変化が鮮やかで、子どもと一緒に試すのにも向いています。
なぜ紫キャベツで指示薬が作れるのか
紫キャベツの色はアントシアニンという色素によるものです。アントシアニンはpHによって分子構造が変化し、それに伴って色が変わります。強い酸性では赤、中性では紫、アルカリ性では緑から黄色へと変化します。この性質を利用すると、溶液のpHをおおまかに判定できます。
アントシアニンはキャベツ以外にも赤ジソ、ブルーベリー、ナスの皮などに含まれています。ただし紫キャベツは入手しやすく、色素の濃度が安定しているため、指示薬の材料として使いやすいです。
作り方:必要なものと手順
用意するものは、紫キャベツ(葉2〜3枚)、水200ml、鍋、ざる、保存容器です。葉を細かくちぎって水と一緒に鍋に入れ、弱火で10〜15分煮出します。液体が濃い紫色になったらざるでこして、冷ましてから保存容器に移します。冷蔵庫で1週間程度保存できます。
- 紫キャベツの葉2〜3枚を細かくちぎる
- 水200mlと一緒に鍋に入れ、弱火で15分煮出す
- ざるでこして液体だけを取り出す
- 冷ましてから密閉容器に移し、冷蔵保存する
身近な液体で試してみる
作った指示薬を小さなカップに少量ずつ分け、試したい液体を数滴加えます。酢(酸性)では赤〜ピンク、重曹水(アルカリ性)では緑、水道水(ほぼ中性)では紫のままです。レモン汁、石鹸水、牛乳、炭酸水なども試してみると、それぞれ異なる色が出て面白いです。
注意点として、指示薬は温度の影響も受けます。また、試す液体を口に入れたり、洗剤や漂白剤などを混ぜたりしないでください。熱い液体を加えると色の変化が不安定になることがあるので、測定する液体は室温に戻してから使うのが基本です。
Tiny Volcano LabのpH探偵ラボとの違い
家で試す紫キャベツ実験は、色の変化を楽しむのに十分です。pH探偵ラボ(約120分)では、これに加えて、pH試験紙を使った測定、中和反応の実験、廃液の処理方法まで体験します。色の変化を「見る」だけでなく、酸性・アルカリ性の度合いと結びつけて理解したい方に向いています。
紫キャベツ指示薬は、実験の入り口として手軽に試せます。色が変わる瞬間を見ると、次は「なぜこの液体はアルカリ性なのか」という疑問が自然に出てきます。その疑問を持ったまま、次の実験に進んでみてください。